彫刻切り紙

2025-06-03

彫刻切り紙は荊楚(けいそ)地方の伝統工芸品であり、中国の切り紙芸術における重要な分派の一つです。その歴史は西晋(265-316年)まで遡り、明清時代には「彫刻」を主とする技法が確立され、鄂州や孝感などの地域で独自の風格を発展させました。

2008年、彫刻切り紙は国家級無形文化財拡張プロジェクト名簿に登録されました。

この芸術は誇張、象徴、隣音(れいおん)などの手法を用い、龍・鳳・花鳥・民間伝承などのモチーフを緻密に表現します。技法上は「切り」と「彫」を併用し、設計・材料選定・彫刻・装飾といった工程を経ます。職人は蝋盤(ろうばん)と特殊な刻刀を使用し、「内側から外側へ」「複雑な部分から単純な部分へ」という原則に従い、作品に「切れても繋がり、繋がっても断たれない」独特の質感を生み出します。

現代においても、彫刻切り紙は活態文化遺産として新たな生命力を見せています。荊楚の民家の窓飾りや刺繍の下絵としてだけでなく、国際交流を通じて世界に発信され、湖北省の文化を象徴する「国際的名刺」となっています。

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